「大地報」は1967年当時、日本の華僑組織が発行していた中国語新聞です。この新聞に、後楽寮の寮生が「ニセ日中」の反中国活動を批判した壁新聞を善隣学生会館に張り出していることを肯定的に紹介している記事があるという指摘があり、東京華僑総会のご協力を得て、検索したところ、1967年1月18日号にそれらしい記事がありました。私の拙い翻訳ですが、この記事をこのサイトのページに追加します。この記事で注目に値するのは、華僑組織の見解では、「ニセ日中」が善隣学生会館の事務所にいること自体が「不法占拠」であるという点です。この認識、つまり当時の日共系の日中友好協会が善隣学生会館の事務室を占有していたという事実は、不法占拠であったという認識は、現在の東京華僑総会の認識として、引き継がれているようです。
2001年6月9日 猛獣文士


東京後楽寮の華僑学生が
大字報を張り出して反中国分子と闘う
ニセ友好分子が会館内で反中国活動を行うを許さず

 東京文京区の善隣学生会館内後楽寮に居住する華僑学生が、一月十六日に当会館で、彼らが自ら作成した壁新聞を張り出し、日中友好の看板を掲げるひとにぎりの反中国分子が会館内で反中国活動を行うことに反対した。

 昨年十月、旧日中友好協会の副会長黒田寿男、理事長宮崎世民らの真に中国との友好を求める役員と多数の会員は、口先で日中「友好」を唱えて、実際には日中友好を破壊するひとにぎりの分子を徹底的に暴露し、彼らときっぱりと訣別して、日中友好協会(正統)本部を結成した。その後、このひとにぎりの反中国分子は善隣学生会館内の旧日中友好協会の事務室を不法占拠し、会館を彼らの反中国活動を行う拠点として利用している。

 このひとにぎりのニセの友好を唱える反中国分子の実際の破壊活動は、日本の特定の政党の指揮下で、最近ますますひどくなっている。彼らは、十六日の晩に、日中友好と日中貿易を破壊する、いわゆる日中貿易促進会労組、極東書店労組、亜細亜通信社労組の反中国分子をあつめて集会を開き、彼らが反中国活動の進めることを激励した。

 この会館に居住する華僑学生は、このひとにぎりの分子が会館を利用して反中国活動を進めることに対して、強い憤りを表明した。十六日、後楽寮学生自治会はこれに対して再度声明を発表し、この様な反中国分子の「日中友好」は偽装であることは早くから完全に露呈していることを指摘した。日中友好を破壊し、中国展覧会を破壊した彼らの罪行は、すでに知らぬものはない。さらに声明は、反中国分子が占拠している「日中友好協会」に対し、会館内でいかなる反中国活動を行うことも、絶対に許さないと、厳しく警告している。同時に学生たちは、必ずこれらひとにぎりの反中国分子を会館から放逐するとの固い決意を表明した。

 華僑学生の壁新聞には、次のようなことが書かれている..「ソ連現代修正主義のさまざまな追随者は、すでに人民に包囲されており、地球上に君たちが身を寄せる場所は残っていない」「我々は団結して起ち上がり、すべてのニセの友好を掲げる反動派及びその走狗を追い出さなければならない」「八億人民の敵は出て行け!」

(大地報1967年1月18日より、翻訳猛獣文士)

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