善隣学生会館の事件の後、華僑学生たちが中国の毛沢東主席に送った手紙が、華僑報に掲載されています。古来、中国で社会的に尊敬されるためには、立派な文章と立派な詩を書く能力が要求されたということです。毛沢東主席に宛てたこの手紙の原文は、勿論、中文であるのでしょうが、翻訳された日本文から原型を覗き見ても、なかなかの文章であると思われます。

 たとえば、このような文章を読んで、盲従だとか個人崇拝だとかいって嘲笑する人がいるとすれば、私はその人の基本的な教養を疑いたくなります。

2001年7月13日 猛獣文士


毛主席へ報告
日共修正主義と闘う
華僑青年学生が手紙



三月十一日、善隣学生会館で抗議集会を開いた華僑青年学生たちは、この闘争を毛沢東主席に手紙で報告することを決めた。手紙の全文次のとおり。

 最も、最も、最も、最も敬愛する偉大な指導者毛沢東主席。

 私たちは限りない敬愛、限りない信頼、限りない崇拝の気持ちをもって、私たちの心の中の最も、最も赤い真紅の太陽であるあなたと熱愛する祖国の反帝反修闘争にあいさつをおくり、心からあなたの長寿をおいのりいたします。

 日本共産党修正主義グループは日本人民を裏切り、革命を裏切り、完全に修正主義のファッショ的暴徒となり下り、ソ連現代修正主義の手先に甘んじ、アメリカ帝国主義、ソ連現代修正主義および一切の反動派と緊密に結託し、国際的な反中国の大合唱の手助けをしています。去年の六月から日本共産党修正主義グループは、つづけざまに一連の反中国の活動を引き起こし、昨年十月二十五日、日本共産党修正主義分子を排除して真に中日友好運動を進める日本の友人の日中友好協会(正統)本部が成立したのち、彼らはひと握りの反中国分子をあやつり、もとの日中友好協会の場所を占拠して、これを反中国の拠点としました。彼らは悪辣に中国人民と世界人民の最も、最も敬愛する偉大な指導者毛主席をののしり、偉大な毛沢東思想を誹謗し、中日友好を破壊し、中国のプロレタリア文化大革命と紅衛兵に反対しました。偉大な毛沢東主席を守り、我々の偉大な祖国の尊厳を擁護し、真の中日友好を擁護し、中国のプロレタリア文化大革命を勇敢に守るために、祖国の革命の小勇将――紅衛兵の同志達の革命精神に学び、われわれはこの会館内になんどとなく貼り出した大字報で、厳しく彼らの卑劣な行動を責め、このニセ日中友好協会を善隣学生会館から出て行くように要求しました。しかし彼らはわれわれの再三の正しい訴えにも耳をかさないばかりか、一度二度、二度三度とわれわれの大字報を破り、数名の華僑学生に手を出し傷つけました。われわれがこれらの不良分子に厳重な抗議を提出した時、彼らはついに公然と数十名の、頭には鉄カブト、手には棍棒をもった暴徒をかき集め、あなたの最も関心をもっている旅日華僑青年、学生に危害を加え、人を驚かす流血事件をひきおこしました。

 これら一連の事実が示すように、日本共産党修正主義指導部グループは、偉大な毛沢東思想を死ぬほど恐れ、毛主席が自ら発動し指導した偉大な祖国のプロレタリア文化大革命を死ぬほど恐れています。身心の定まらない日本共産党修正主義グループはまた計画的に組織的にファッショ的暴挙を行いました。これはソ連修正主義がわが国の留学生を殴打したのと罪を一つにするものです。日共修正主義がこれをもって万古長春の中日両国人民の友情を破壊しようと企ててもそれは身のほどをしらない妄想にすぎません。まさにあなたのいわれるように、「石をもちあげて自分の足を打つ」ものです。さらに明らかに彼らのカラいばりのハリコの虎の本質と革命的人民を裏切った凶暴な面貌を暴露するものです。

 この闘争のなかで、われわれは終始広範な日本の愛国的な人士と手をたずさえ、肩をならべて共に闘って来ました。われわれはあなたの指導のとおり「人われを犯さずば、われ人を犯さずもし人われを犯せば、われ必ず人を犯す」という断固自衛の原則を守ります。天を恐れず、地を恐れず、断固襲撃を迎え撃ちます。あえて犯しにくる日共修正主義暴徒の一切の挑発や攻撃に対しては徹底的に粉砕します。偉大な毛沢東思想で武装した中国人民と日本の革命人民は決して生やさしい相手ではないことを彼等に思いしらせてやります。われわれの偉大な祖国の心臓、北京から大空をなりひびかせる雷―北京放送が広範な日本人民と世界人民に日共修正主義が組織した暴徒がわれわれを襲撃した事件の真相を報道しました。これは敵に対する一つの大きな打撃であり、われわれに対するこの上ない励ましであります。「虎豹を駆逐する英雄があり、また熊羆を恐れない豪傑もいる」。偉大な祖国をうしろ楯とし、必勝不敗の毛沢東思想をもって、われわれはなにものをも恐れはしません。われわれは必ずこのひとにぎりの修正主義の新しい攻撃を打ち破り、全面的な勝利を勝ちとることを確信しています。

 私たちは、国際プロレタリア階級の闘争が長期であり複雑なものであることを知っています。私たちは必ずあなたの本を讀み、あなたの話を聞き、あなたの指示どおりことを運ぼうと決心しあいました。あなたの偉大な思想の導きの下に、現代のマルクス・レーニン主義の最高峰−毛沢東思想を守り、光栄で偉大な祖国の尊厳を守り、なにものにも打ち破ることのできない中日友好を守ります。私たちは断固としてあなたの指示にしたがって決意を固め、犠牲を恐れず、困難を廃し、最後の勝利をかちとるまで闘う決心を固めています。「こうべをあげれば北斗星が見え、日夜毛主席を想う」

 私たちの最も敬愛する偉大なる指導者毛沢東主席!私たちは闘争の中で、あなたを想えば方法があり、困難なときでも、光明を見い出し、ただあなたに支持されさえすれば、私たちは何も恐れるものはありません。私たちの最も敬愛する最も偉大な指導者毛主席!私たちはみな、あなたの指導の下に育くまれてきた赤い子供です。私たちは身は日本にあっても、心は羽をつけ北京にとんでいます。

 私たちは永遠に、永遠に変わることなくあなたの革命を起こす気概にしたがうことを表明します。

 最後に私たちはあなたの目の前にしっかりと立ち、勇気百倍胸をはって高らかに叫びます。

 華僑の愛国大団結万歳!

 偉大な祖国のプロレタリア文化大革命万歳!

 光り輝く必勝不敗の毛沢東思想万歳!

 私たちの偉大な教師、偉大な指導者、偉大な統帥者、偉大な舵とり、私たちの最も赤い最も赤い太陽毛主席万歳!万歳!万万歳

(毛沢東主席へ報告「華僑報1967年4月5日」)

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